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イスラエルの人びとは 巨大な赤ピーマンのなかに 挽き肉とチーズを思い切り詰め込み 425℉のオーブンで45分… いやいやこのガザ・ピーマンは とても大きいから なかまで火が通るのに たっぷりふた月はかかりますよ 夏休みの人間バーベキューで ガザというオーブンのなかだけで 2143人のパレスチナ人がお亡くなりになりました 大男が さらなる大男の助けを借りて 小さな赤ん坊を殴り殺すように あるいは殺虫剤で大量の虫に噴霧するように ガザの海辺で遊んでいる子どもたちのすがたを ドローン(雄バチ=無人機)が捉え ミサイルを発射する 圧倒的な兵器の質と量の差 白リン弾・立方体榴散弾・フレシェット弾・ステルス性にすぐれたF-35 巨大で冷血な挽き肉製造機 ロボット兵器という「モノ/モノ/モノ」が 兵士ではない市民という市民を殺戮してゆく なんという現代デジタル戦争の悲惨! それでも なに? ジューイッシュのソロバンは弾かれる ご破算で 願いましてーは 去年 2013年からだけで シリアで10万ト 飛んで2392人ナァリ イラクで9347人ナァリ あとエジプトで えーっと 1328人ナァリ では? なんや 足してみたらことしのガザなんて たいしたことおまへんがな ことしは冷夏のニューヨークだったが 9月下旬 ここ数日のインディアン・サマーの様相に やはりこの夏の思い出が吹き出した ガザ侵攻と並行して ウイットニーでのジェフ・クーンズの回顧展 "Retrospective" (to Oct. 19, 2014) こちらは新自由主義の祭礼か SOHOにウォーホルのファクトリーを真似たスタジオをつくる以前 ウォール街の商品仲買人をしていた 自分のアートを暴騰させる名人 しかしこれは成功するアート・ビジネスの必須条件で 作品の価値とは関係ない ふたりでMade in Heaven シリーズを制作 ジェフの、真実味がまったく消えてしまったような巨大ポルノを観ていると 世の中の「ウソ」というものが事実のすき間で再構成され 肥大していくプロセスが手に取るようにわかる それでいてジェフとチチョリーナの性器の結合は もちろん強烈な現世感の か・た・ま・り 他者の 強烈な 快楽の 疑似体験で 観客たちの眼はにんまり笑っている それではつぎに ガザの子どもたちの 他者の とめどない苦痛を 疑似体験してみるのか 歓喜の表現であるはずの 「性の響宴」が 中東で起こっているすさましい虐殺によって歪められ 恋の神エロースを心から賛美するものは もうここにはひとりもいなくなった 「エロースは 肉体の美から精神の美 さらには美そのものへの渇望=フィロソフィア(智慧の愛)にまで高まる」 と説いたのは二千四百年のむかし (プラトン「饗宴 Symposium」) 以来「智天使」は地上へと堕ちつづけ 「堕天使」となりつづけた ミサイルを誘導している先輩のモト智天使さん どうか殺さないでください ぼくたちは ほんの少しまえにこの地球に着いたばかりで もうちょっとここにいたいのです このガザに 2014年9月24日の日没から、ユダヤ暦の新年(ロッシュ・ハシャナー) 天地創造から数えて5775年 ニューヨークでもジューイッシュたちの新年の祭礼 ユダヤ新年の朝 シナゴーグ(教会)では角笛が吹き鳴らされる なぜ新年には雄羊の角笛を吹き鳴らすのか 私の前に角笛を吹き鳴らせ アブラハムの子イサクの燔祭を覚え あなたがたが私の前にあたかも自分自身を捧げたかのように見なすであろう (バビロニア・タルムード = ロッシュ・ハシャナー) 雄羊の角笛はミサイルに化身し たくさんのガザの子どもたちを生け贄にした もともと おなじ神であったはずの ヤハウェ / エホヴァ / アッラーは それぞれが絶対神となり お互いを強く拒絶しあう おまけにそれぞれの絶対神が イスラエルの民が首都と呼ぶエルサレムに 同居し給いおわす それなのになぜ それぞれの神の民が 人間が 同居できないのか 白リン弾の雨 たったひと月前のことなのに 世界の人びとはガザの二千人のことなど きれいさっぱり忘れてしまったようだ かくいうぼくのなかでも このNYのインディアン・サマーで 暑さがぶり返さなければ ひと夏の思い出として消え去っていたのだろうか そして世界に拡がるユダヤの民は 新年のお祭り 祭礼月にガザを空爆されたイスラムの民は この機に反撃を考える ニューヨーク市民は 新たな敵 ISIS (イスラム国) の アメリカ国内テロのうわさにすくみ上がる 恐怖が恐怖を呼び 堕天使たちの悪癖=「戦争」は決して終わらない もうひとつ こんな風景もある いまやアートの街に変貌しつつある ウィリアムズバーグに住む オーソドックス派のユダヤ人は ホロコーストから逃れ ブルックリンに流れ着いた かれらはいまも イスラエルを建国したシオニズムに反対する 神が自分たちに流浪を与えているのだから その命に反して パレスティナ人の土地を奪い 新しい国を建国することはまちがっていると 「対立より融合を」 それは堕天使としてこの世に降りた瞬間からの ぼくたちの暗黙の合い言葉だったはずだが もう一度プラトンの「饗宴」にもどれば 男と女はもともと背中合わせの一体(アンドロギュロス)であったが 神によってふたつに切り離された このため 失われた半身 Better Half を求める 「異性」との融合を 「異民族」に置き替えることが そんなにむずかしいことだろうか ソクラテスは演壇で このように叫ぶ 愛(エロース)とは欠乏と富裕から生まれ その両者の性質を備えている ゆえに不死のものではないが 神的な性質を備え 不死を欲求する すなわち愛は自身の存在を永遠なものにしようとする欲求である これは自らに似たものに自らを刻印し再生産することによって行われる 愛は真によいものである知(ソピアー)に向かうものであるから 愛知者(ピロソポス)である 愛がもとめるべきもっとも美しいものは 永遠なる美のイデアであり 美のイデアを求めることが最も優れている 美の大海に出たものは イデアを見 驚異に満たされる これを求めることこそがもっとも高次の愛である 「高次の愛」を求めるならば まずその対極にある「憎しみ」を昇華しなくてはならない 最愛のひとと接するように 隣人に接する ひとりひとりが隣人とつながるだけで 世界に大きなひとつの環ができる 人類はすべて智天使に昇華され 戦争はなくなる OR 戦争はなくなる
by nyckingyo2
| 2014-10-01 06:07
| 悪魔の国からオニの国のあなたへ
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