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11月15日、マイケル・ムーアの『オキュパイ・民主党』の部分(オレンジ色文字)を更新してこの稿を完結させました。すぐに次期トランプ政権に関する次稿をアップする予定。
まさかこのようなかたちで、このバーニー・サンダースの選挙キャンペーン・ヴィデオを再度アップすることになろうとは、思いもよらなかった。 眠られぬ大統領選の明けた暁、トランプ大統領の具現に、猛烈な不安に駆られつつ: ◆ Published on May 5, 2016 NY州予備選の直前に発表されたサンダースのキャンペーン・ヴィデオ。原題『Love Trumps Hate』 *英語のtrump には動詞で「負かす」という意味があり、トランプの名と同じスペル。トランプ支持者への語りかけを意識した上手い言葉選びだ。(訳者註) この“Love Trumps Hate!”『愛は憎しみに勝つ』という言葉は、11月2日、激戦区のアリゾナ州フェニックスに最後のお願いにきたヒラリー・クリントンの、それも選挙前の最後の最後の言葉として記録されている。バーニーのワシントンスクエア・ラリーでごいっしょした津山恵子さんのdotの記事に記されている。本来はバーニーの言葉だったものをヒラリーが自分のものに転嫁したわけだ。ただこのときの彼女にはすでに「愛」というものが根本的に欠落してしまっていた。どんな人間でも「罵る(ののしる)」ことをつづけていけば、それまで彼女の中に内在していたキューピットは雲を霞と飛んで逃げていく。選挙戦後半、彼女は異様に攻撃的な、愛のかけらも感じられない1%のエスタブリッシュ代表に戻った。それでもサンダース、マイケル・ムーア、ノーム・チョムスキーは「トランプよりはマシ」という一点でヒラリーを支持しつづけた。一部に取り沙汰されている、アメリカ人男性が考える大統領女卑のイメージは、まったく論外の愚論である。ヒラリーについては後述する。 選挙の大勢がわかるまえから、自分の想像でつくってしまったトランプ大統領のイメージにひどくショックを感じてしまい、ふだんあまり開けたことのない志茂田景樹兄のツイートの言葉に引き寄せられる。結果がわかるまえに当方の挫折感まで酌み取る配慮が伺えることに驚く。最悪の候補者ふたりの「罵(ののし)りあい」の項に注目。 ◆ トランプ氏が接戦を制する。アメリカの一般市民のやり場のない欲求不満が激流のようにトランプ氏に流れたのをメディアはその勝利確定後に知るだろう。残念なことに、やり場のない欲求不満と過激で独裁的色調がドッキングしやすい風潮が世界を覆っている。トランプ氏をその流れが押し上げた。 ◆ 罵(ののし)りあいはね、周りの人にとっては白黒に迷う問題ではないの。なぜって、どちらも黒だからだよ。だから、罵りあいに勝ち負けはないんだけど、罵り勝ったと得意気に振る舞う人には特に軽蔑の視線が注がれるだろうね。 ◆ 本当に挫折したらすぐには立ち直れない。すべてを否定されて挫折だからね。しばらくは呆然自失の時期が続く。少し冷静さを取り戻して失意のときが始まるが、これが長い。これではいけないといい意味でのもがきがあって試行錯誤の開始になる。そうして何かを掴んで初めて再起の出発点に立てるんだよ。 投票日から一夜が明けて、トランプ・ショックは全米を覆い、選挙前よりもさらに大きい、アンチ・トランプ・デモの罵り(ののしり)がはじまっている。 ヒラリーという罵(ののし)リストは退場したが、次期大統領トランプが、選挙期間中に「罵りつづけた」カルマが、これから彼のもとに全部還ってくることになる。もちろんタフガイ・トランプは「そんなことは意に介さない」と相手にしないだろうが、その重いボディブローがやがて、彼を崩壊させることだろう。 トランプ大統領が決定した翌日、バーニー・サンダースは、トランプ新大統領に向けてステートメントを発表。以下和訳: トランプの勝利を請け、サンダースの声明(2016年11月9日) 没落しつつある中間層は、病んでおり、支配層の経済、支配層の政治、支配層のメディアにうんざりしている。ドナルド・トランプは、この中間層の怒りをうまく利用した。 労働時間は長くなり、賃金は引きさげられており、実入りのいい勤め口が中国その他の低賃金国へと移転されていくのを指をくわえて見送り、億万長者たちは連邦所得税をまったく納めず、自分の子供たちに大学教育を受けさせる余裕がないということに、人々はうんざりしている。―最富裕層がますます富を増大させている一方で、こうしたことが生じているのである。 トランプ氏が、この国の勤労家庭の生活を向上させる政策を真摯に追求する程度に応じて、私やほかの進歩派は、彼と共闘する意思がある。その一方で、彼が人種差別的、性差別的、外国人排斥的、環境破壊的政策を追求しつづけるなら、その程度に応じて、われわれは全力を挙げて彼と戦うつもりである。(訳・野﨑 敏郎) サンダースは「トランプよ、ちゃんとやるんだったら協力するぜ!」とまで言っている。 しかしながらトランプが「ちゃんとやるかどうか」は、いままでの彼の出まかせ言語から産み出される、果てしなくつづく疑問符によってほぼ完全にかき消されてしまっっている。もともと稀代の詐欺師、悪徳経営者でありつづけている人物が、なぜ大統領になれたのだろう。行きすぎた新自由主義、拝金主義が人びとの意識を狂わせている。 今回のトランプという選択は、クリントン帝国を壊し、1%以下の富裕層に打撃を与えた、とされているが、トランプ政権の蓋を開けてみればそのすべてが妄想だったことに気づく。 投票日の夜はマンハッタンに両陣営のヘッドクォーターが対立していて、異様な緊張感にあふれていた(特にトランプ陣営が攻撃的な雰囲気だった)。トランプ大統領に決まった翌日からは、アンチ・トランプ・デモが尋常ではない興奮に包まれている。両陣営の葛藤の写真は、デモというより内乱の様相を呈してきた。 明日(11月11日)はヴェテランズ・デイで休日だが、バーで飲んでいるほとんどの人から笑顔が消え、やり場のない怒りを友人にぶつけているような様相である。Hate を象徴するたったひとりの大統領の誕生で、アメリカはとんでもないところに行ってしまう予感がしはじめた。 以下11月12日追稿。 今回はトランプ大統領が選ばれた瞬間からはじめ、長かった運動期間の集大成を、積み木を積みあげていくようなつもりで書こうと思っている。テーマは『罵り(ののしり)』『蔑み(さげすみ)』『奢り(おごり)』というネガティヴな差別感情の代表のようなトランプ大統領を浄瑠璃人形に仕立て、バーニーやヒラリー、そしてアメリカ人全員という黒子たちに踊らせながら謡っていく趣向にしたい。 11月11日はヴェテランズ・デイで、好例の退役軍人たちの大パレードが5th Avenue を行進したが、トランプの生息するトランプタワーの数ブロック手前から、パレードは6th Avenue に大きく迂回する。かわりにおおぜいの若者たちのアンチ・トランプ・デモがはじまる。 翌12日、投票日から4日目の土曜には、数万人のプロテスターが集まった。金魚は行きつけのMoMAのすぐ近くゆえに、映画を見たあとに初参加。投票結果がでてから4日目のこの土曜日は、広い5th Avenue が荒ましい人びとで埋った。(推定数万人) 怒涛のようなコールが眼前のトランプタワーを揺り動かす。群衆のど真ん中に飛び込んだので、至近距離すぎてうまく撮れていないが、雰囲気を味わってください。なにか大きなことが起こる予感を感じた。 ◆ 下の最初のヴィデオ冒頭、サングラスの美女(??)が創ったトランプ人形は、右手に“Haterade”という名のソフトドリンクを持つ。秀逸! 次のヴィデオの冒頭と中盤のコールは“Love Trumps Hate!”「愛は憎しみに勝つ」=この記事のタイトルとおなじ=冒頭に貼ったバーニー・サンダースの5月のキャンペーン・ヴィデオのタイトルとも。ヒラリーもアリゾナでの最後のお願いの最後の最後に連呼してウケたという。バーニーのウケ売りでウケても当選できなければね。 それはともかく“Trump Trumps with Hate!”(トランプが憎しみとともに勝っちゃった)のは洒落にもならない、この場にいる万人が許せない、屈辱の現実。 こちらの女性を含むグループのコールは、モロ 4 Letter Words! まわりの男性は引き気味に苦笑いだが、この場ではしごく順当な抗議の言葉に聞える。 次のヴィデオ冒頭、僕のまえに顕れたこの女性ふたりのポーズを、トランプ・ショックによる『擬態(mimesis)』と呼ぶ。瞬時の民主主義の崩壊に、このカップルの翼はコノハチョウのように凍りついてしまった。ふたりは一心同体のこのポーズのまま、行進をつづける。 56丁目のトランプタワーの真下にたどり着いたときは黄昏が迫っていた。デモは夜までつづく。3時間の時差を経て、ポートランド、LA、シカゴの若者たちがここNYCにつづいてプロテストをはじめる。そして、全米で無数の若者たちがこのような擬態をつづけることを強いられる時代が迫っているのを痛感する。 以下11月15日追稿。 オキュパイ・民主党 惨敗したヒラリー=民主党の肩入れも当然考えられるアンチ・トランプデモにわざわざ参加したのは、投票日の翌日にマイケル・ムーアが投稿したこの「選挙に負けた今やるべき5つのこと」と読んだからだ。 「一夜明けた朝のToDoリスト」 マイケル・ムーア 1. 民主党を乗っ取ろう。そして人々の手に戻すんだ。民主党の奴らは、我々の期待に情けないほど応えられていない。 2. 評論家や予想屋、世論調査員、その他メディアの中で、自分の考えを変えず、実際に起こっていることに目を向けようとしない奴らを首にしよう。偉そうに話をしていた奴らが今、「分裂した国を癒そう」とか「一つになろう」と俺たちに言うんだ。そんなクソ発言を、奴らはこれからもずっと言い続けるだろう。黙らせよう。 3. この8年間、オバマ大統領と闘い、抵抗し、闘ってきた共和党議員のように、これから闘う気概を持って今朝目覚めなかった民主党の国会議員は出ていけ。そのかわりに、これから始まる野蛮や狂気を止められる術を知っている奴らを、俺たちのリーダーにするんだ。 4. 「驚愕の結果だ」とか「ショックだ」と嘆くのをやめよう。そんな風に言ったって、自分の世界に閉じこもって、他のアメリカ人や彼らの絶望に目を向けていないだけだ。民主党・共和党の両方に無視された人たちの、既存のシステムに対する復讐心や怒りが大きくなっている。そこに現れたのが、両方の党をぶちこわして「お前はクビだ」というテレビスターだ。トランプが勝ったのは驚きじゃない。奴はただのジョークじゃなかったんだ。そして、支持を得て強くなっている。メディアに住む生き物で、メディアが作り上げた生き物だ。メディアは決してそれを認めないだろうが。 5. 今日会う人全員に、こう言わなきゃいけない。「得票数は、ヒラリー・クリントンの方が多かったんだ!」過半数のアメリカ人は、ドナルド・トランプじゃなくてヒラリー・クリントンを選んだ。以上。それが事実だ。今朝目覚めて「自分は最低の国に住んでいる」と思ったのであれば、それは間違いだ。過半数のアメリカ人は、ヒラリーの方が良かったんだ。トランプじゃない。彼が大統領になった、ただ一つの理由は、18世紀に作られた、難解でおかしな「選挙人団」と呼ばれるシステムだ。これを変えない限り、自分が選んでない、望んでもいない奴が大統領になる。この国に住んでいる人の多数が、気候変動を信じ、女性は男性と同じ賃金を払われるべきだと考え、借金をせずに大学に行くこと、他の国に武力侵攻しないこと、最低賃金を上げること、国民皆保険に賛成している。それは何一つ変わっていない。我々は、多数が“リベラル”な考えを支持する国に住んでいる。ただ、それを実現させるリベラルなリーダーがいないのだ(#1に戻って欲しい)。 以下、ハフポスト日本語版に。 トランプ大統領に決定して一週間がすぎ、サンダース支持層を完全に逃した、ヒラリー・クリントンとオバマの民主党執行部の失敗は、オリジナルの発想能力の欠如にあったと痛感する。サンダースがヒラリーに対抗していたときは、彼の政策を真似て左に急旋回したが、彼が降ろされると、自らのエスタブリッシュメント体質が露呈した。全国民が「民主党は完全に腐敗している」と感じ、変化を求める多くのサンダース票が、ヒラリーを徹底的に拒否し飛びこえて、トランプに移行した。選挙戦最後のデッドヒートで、唯一自分の言葉を持ってヒラリーと全女性の応援をしたのは、ミシェル・オバマぐらいしか記憶に残っていない。 ウィキリークスのアサンジがヒラリーを落選させたのではないと思う。確かに彼が英国のエクアドル大使館に長いあいだ幽閉されているという鬱憤は、トランプに有利に働いた。しかしながら、いちばんの問題は、ヒラリー自身の腐敗、民主党の腐敗が、国民にすべて察知されているのに、それでもなお暴走をくり返した傲慢の政治にある。 今日も全米各地のアンチ・トランプ・デモで、無数の“Love Trumps Hate!”『愛は憎しみに勝つ』という言葉がくりかえし叫ばれる。ネットの中にもそのフレーズが無数に飛び交っている。 だがそれがまったく愛のなくなってしまったヒラリー・クリントンという戦争屋の口から発信されたものなら、その妖術的効果など皆無である。だがそれがもし愛に溢れたバーニー・サンダースの口から発信されたものなら、近い将来必ずやおおぜいの他者とのテレパシー効果を発し、奇怪なトランプ政権を倒すきっかけになると確信する。 前々稿の「貝の火の物語」に書いたように、大統領という貝の火は、今回はトランプはおろか、だれのところにもまだ届いていない気がしてならない。なにかまだ大きな変革が起ころうとしている。そのキーワードを握っているのは、いまだにバーニー・サンダース、そして少し唐突だが、深い言葉を持つノーベル文学賞をとったボブ・ディランのふたりしかいないと確信する。この同い年(75歳)のふたりに関しては、近日(あるいは同稿に)書き記すことをお約束してこの稿をとじる。 金魚ブログ=バーニー・サンダース関連 終末資本主義からの、軽き/重き脱却 バーニー・サンダース礼讃。オキュパイ・ホール・アメリカ 2016年2月 小鳥が聴いたバーニーのたわ言 +Bronx Rally 観戦記 2016年4月 バーニー・サンダース、ワシントンスクエア・ラリー・リポート 世界的なグラスルーツによるパラダイム転換 2016年4月 街かどでOne Shotからの連想集(5)ネイクド広告資本主義を清掃する+バーニー・サンダース-4 2016年5月 大統領という「貝の火」 バーニー・サンダースがすでに持つ「貝の火」 +バーニー戦記/後記 2016年9月
by nyckingyo2
| 2016-11-09 18:18
| 悪魔の国からオニの国のあなたへ
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